TOPピックアップ『放置少女〜百花繚乱の萌姫たち〜』が原案!?謎が謎を呼ぶテレビドラマ「東京放置食堂」が放送開始!

『放置少女〜百花繚乱の萌姫たち〜』が原案!?謎が謎を呼ぶテレビドラマ「東京放置食堂」が放送開始!

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原案が美少女育成ゲーム? TVドラマ「東京放置食堂」の“放置”とは!

 

テレビ東京系の深夜ドラマ、水ドラ25の枠にて「東京放置食堂」の放送が始まっている。伊豆諸島にある大島を舞台に、東京からやってきた元裁判官の主人公・真野日出子(片桐はいり)と島で生まれ育った小宮山渚(工藤綾乃)の出会いからはじまる島の物語だ。

 

引用元:東京放置食堂公式サイト

 

 

のっけから書いてしまうが、このドラマの変わっているところは、原案がアプリゲームの『放置少女~百花繚乱の萌姫たち~(以下、『放置少女』)』であること。『放置少女』は、中国の三国時代を背景に、美少女として生まれ変わった三国志の英雄たちが登場する美少女育成ゲームだ。

 

引用元:放置少女〜百花繚乱の萌姫たち〜公式サイト

 

伊豆大島を舞台にしたドラマと美少女ゲーム。このふたつの共通点はタイトル内の“放置”という言葉だけで、ドラマの内容からは一切ゲームとの関係性が感じられない。なぜ、このようなドラマが生まれたのだろうか。

 

それを語る前に、同じくテレビ東京系のドラマで、有名プロ野球選手が本人役で出演して話題になった『八月は夜のバッティングセンターで。』(以下:『ハチナイ』)について説明しておく必要がある。

 

アプリゲーム原案のテレビドラマ

 

『ハチナイ』の原案も、アプリゲームの「青春×女子高生×高校野球」をテーマにした野球型青春体験ゲーム『八月のシンデレラナイン』である。ドラマの『ハチナイ』も「監督として女子野球部を勝利に導く」というアプリゲームの内容とはかけ離れているものの、アプリゲームが持つテーマとの共通点が見受けられ、徐々に人気が高まっていた。ゲーム原案のドラマが視聴者に受け入れられる土壌ができていたのだ。

 

一方、「東京放置食堂」はというと、第1話放送終了後、ツイッターでは「原案が放置少女ってどういうこと?」、「原案のゲームの要素どこにあるの?」など、視聴者からの疑問であふれかえっていた。この大きな疑問を振り払うために、なぜ『放置少女』を原案としてこのドラマが誕生したのか。それを紐解いていきたい。

 

ドラマとゲームの共通点は「放置」

 

『東京放置食堂』と『放置少女』の場合、舞台設定も登場人物も大きく異なる。しかし、ドラマの内容をよく見ていくと、原案の要素を感じ取ることのできるシーンが次々に浮かび上がってくる。そこから、共通点がタイトルの “放置”に集約されていることに気づく。

『放置少女』にみられる「放置することで強くなり、魅力を増していく美少女たち」、「ステージを選んで放置して経験値や報酬を得るゲーム性」といった要素との関係性が少しずつ見えてくるのだ。

 

「東京放置食堂」の舞台は、東京でありながらもあまり人の手が加えられていない、高層ビルに囲まれた都心の生活からは考えられないほどに、“放置”された自然豊かな島だ。

登場人物も何かしら悩みを抱えている。日出子は人を裁く裁判官の仕事を辞め、逃げるように島にやってきてはいるが、六法全書を読むシーンでは未練があることを窺わせる。

渚は突如として祖父の工場と居酒屋を引き継ぐこととなり、若くして社長と店主を任されてしまったことで、自分の置かれた立場に困惑し、それを他人にぶつけるかのような態度を見せている。

 

引用元:東京放置食堂公式サイト

 

彼女たちは日常生活の過ぎていく時間の中で、誰にも打ち明けられない悩みを“放置”することによって成長や変化を期待しているように映る。渚の居酒屋の名前である「風待屋」もそんなニュアンスを含んでいるのかもしれない。

さらに、ドラマの本質を表わすかのように、一つのキーアイテムが登場する。それは伊豆諸島の特産品で、独特の匂いを放つ魚の干物、保存食として有名な“くさや”。この食べ物はムロアジなどの魚をくさや液に漬け、長時間“放置”し、よくなじませた後で洗浄して天日干ししたものだ。ドラマの中ではこういった“放置”されたものが繰り返し登場し、視聴者に“放置”を強く印象づけている。

 

第2話では、有名アイドルの小松原美織(桜井玲香)が大島にやってくる。日出子と渚のいる居酒屋で、彼女は理想とはかけ離れた自分の性格に悩みを抱え、サイン会から逃げ出してきたことを吐露する。いつも笑顔でみんなに夢と希望を与えるアイドルの自分とプライベートではお酒を飲んで管を巻く本当の自分とのギャップに苦しんでいるのだという。

 

引用元:東京放置食堂公式サイト

 

そんな彼女の前に「くさや」が差し出される。その時、美織は強烈な匂いに対して反射的に「なんじゃこれっ!!」と下品に大声を上げ、自分を追いかけてきたファンの前で素の自分を見せてしまう。嫌悪感を示す美織にくさやを勧める日出子。意を決した美織の口の中で、独特の匂いを裏切るかのように芳醇な旨味が広がっていく。美織はこのはじめての体験に驚愕するのだ。

日出子はこう言う、「味が良ければ全部チャラになる。嫌な匂いだって愛されるようになる。期待に応えすぎないほうがいいよ。あんたはあんたでしか無いんだから。」と。

 

東京放置食堂が描くのはポジティブな「放置」

 

仕事、学校、家庭、SNS。現代人は忙しない現実と向き合っている。そんな現実社会において、“放置”という単語は、逃げる、ほっぽり出すなどのネガティブなイメージを持たれやすい。

しかし、様々な環境に身を置き、それぞれに悩みを抱える現代人にとって、“放置”は時に必要なモノだ。“放置”することが、自分自身や自分の周りにとって、いい影響を与えるきっかけになることは少なくない。

そんな従来の“放置”が持つネガティブなイメージから、「充電し、魅力を出すための余白」というポジティブなイメージに変更すること。それがこのドラマの魅力なのだ。

 

 

「東京放置食堂」の第3話は、9月29日(水)に放送が予定されている。山中正平(竹中直人)という男が島を訪れる。「女にケジメをつけに来た」という正平。彼の目的は日出子。15年前に日出子が裁いた事件と関係があるという。第3話の“放置”は何を彼女たちにもたらすのか。次回の「東京放置食堂」がはじまるまでの間、自分にとって何を放置するといいのか、考える時間を作ることで、人生の味も少しは変わってくるかもしれない。

 

【番組Twitter】https://twitter.com/houchishokudo
【番組HP】https://www.tv-tokyo.co.jp/houchishokudo/

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